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新築・改装・悩ましい擁壁問題

 
今まで住んでいた家を壊して新築する場合、悩ましいのが、地盤・擁壁の問題です。
地盤は、家を支えている地面のこと、
擁壁、というのは、土地と道路の間に高さの差があって、
そこを壁で支えているものです。

画数が多いので以降、ヨーヘキと呼びます。(今どき、原稿用紙で書いているため 笑)
横浜は山が多いので、敷地どこかにヨーヘキがあるお宅が多いです。
ヨーヘキ写真
擁壁写真


 今回の新築では、ブロック塀のヨーヘキがありました。
以前から家が建っている場合、今の基準に合わないヨーヘキがある事が多いので
 作りなおすか、建物の方でもし、ヨーヘキが崩れても大丈夫なように
 対応しなければなりません。
今の基準は地震力を考えていますが、
昔は地震の時に崩れないように壁を作るというより、平常時土が動かなければ
良いというぐらいの意識しかなかったのです。

今回は建物を更地にしてからヨーヘキあるいは基礎を設計するのでは間に合わない為
まず、現在の地耐力をスウェーデン式サウンディングで測りました。
スウェーデン式サウンディングとは、重りを載せて鉄の棒を廻しながら何回まわるか
を数え、感触を記録し、(ガリガリなど)
地中に固い層があり、半回転数が60回に達しても25cmの貫入ができない場合には測定を終了します。
地中何メーターの所に固い層(支持層)があるのか黒板に書いてあります。
自沈層(何もおもりを載せないのにストンと落ちる感触がある場合には地盤に注意が必要です。

サウンディング写真
スウェーデン式サウンディング試験


 建物を除去しない時、出たデーターは、まあまあではありましたが、
そのデーター数値では
調査会社A社では地盤保証が出ないということでした。

しかし、保証が出ないほどひどい数値ではないとこちらでは判断したため、
A社のデーター数値を基にした基礎を構造設計会社に依頼しました。
しかし、

上部に建築物がある状態での計測であるためデーターが少なく、
間違いの可能性や、
データー会社によって地耐力の解釈がちがうこともあるので、
更地にしたときに調査会社B社で再調査をすることにしました。

幸い、更地になってからの再度のサウンディング試験では、前回より良い、
問題ないデーターがとれました。
そのため、地盤保証にも加入できました。

A社では杭基礎をやらなければ地盤保証はつかないという事でしたが
B社ではベタ基礎で地盤保証がつきました。また、構造事務所に依頼することで

結果的に安いコストで済みました。

もちろん、地盤は大切ですが、お客様によってどこに予算をかけるかは違うし、
土地を売る時に、地中杭が埋設物として残ってしまうし、杭基礎は
慎重に採用したいと思っています。

まとめると、

ヨーヘキよくある!プランの敵!げんなりする。
なぜなら対応が難しいから!
でも、ヨーヘキがあるから、見晴らしのいい、日当たりのいい坂道に人間は便利に住める!
土地のないところに平地を作るヨーヘキはすごい。
これからも、予想外が起こった時にも対応できるよう、スケジュール考えながら
地盤 ヨーヘキ問題を扱っていかねばなるまい。
と思いました。

そして、
こんな基礎になりました。地中梁を採用しています。

地面を掘り、鉄筋を組み、コンクリ流して、さあ、家を建てる準備が整いました。
鉄筋遠景

鉄筋細部

基礎立ち上がり









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プロフィール

材木店店長

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ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


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