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祝!一級建築士合格10周年(vol 2)‐新築住宅における耐震性能の目標値

自分の家族のライフスタイルに合った、理想の間取りを実現したい。

それが家を建てる理由の第一番ではないでしょうか。

でも、その家は、地震にあったら、どうなるでしょう。


 新築住宅における耐震性の目標値についておはなしします。


① 確認申請通ったから 安心では無い訳


・地震の大きさは加速度だけでは決まりませんが、

 阪神・淡路大震災の最大加速度は818ガル   

 一方、建築基準法の大地震の加速度は400ガル程度。

 

 つまり、建築基準法の想定する大地震は

 「震度6弱の上から6強の下」くらいです。


 基準法を守っているだけでは

 震度7で倒壊しないとは言えないのです。


 今の住宅は、建築基準法が制定された当時に比べ

 地震に対する研究も進み、品物もよくなり、

 性能は格段に上がっています。

 ですから、新築ならば、

 大地震に際して直してまた住める性能を目指すべきです。


②では、どの位の強度が必要か


 能本の地震の調査では、※品確表示 の1.3倍程度の強度があれば

 ほぼ 無被害だったようです。

 一概には言えませんが等級3の1.3倍程度の壁量があれば良いです。

 ※住宅性能表示制度については http://www.sumai-info.jp/seino/shinkaisetu.html


③具体的にどんな感じなの?


●等級3の1.3倍を目標にした家の壁の配置です。↓


壁位置数字クリックすると拡大します。

●赤丸の数値が大事です。

壁強さ数字 クリックすると拡大します。


2016年に設計した新築住宅の壁量です。

壁の強度はダイライト(ベニヤの親戚みたいなもの)と、補強的に筋違を入れています。


図面を見てもよくわからない・・

建物としては、こんな感じです。


(写真)外観

K邸全景 

(写真)吹き抜け

K邸吹き抜け 

窓少なっ!て思われるかも知れませんが

かなり交通のある道路に面している為、

意図的に、道路側の窓を少なくしています。

 内部は吹き抜けを設けた2階リビングで、無垢の木材のみで内装され、収納を多く設置しています。また、断熱性能も高く設計しました。(断熱の話は次回に)


ようするに、新築住宅の場合、等級3の強度は最低限必要ですが、総2階であれば、

外壁+アルファで熊本地震に耐える強度の家を作ることができます。

壁だらけになる、、というのは間違いで、内部の自由度も高いのです。



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プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

記事中の写真はクリックで拡大します。


ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


「どんな木材をどこで売っているかに興味をもたれた方は、下のバナーをクリックして下さい。お店のページに飛びます。


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