あなたの家は大丈夫?検証!熊本大地震



「何故、基準法を守った新しい住宅が倒れたのか」を分析するために

熊本に行ってきました。報道では気づきにくいことですが、

熊本市中心部においては、熊本城等の「伝統的建築物」の被害が目立ちました。


熊本市中心部においては、RCの建築物や一般の住宅等は壁のヒビ、

タイルの剥がれ、瓦のずれ落ちなどの

被害が多く、倒壊は目立ちませんでした。


破壊が多かったのは、中心地から7~8kmの益城、寺迫地区等です。


1、波のかたち


熊本地震の波の形と阪神大震災の波の形

(JMA神戸波・JR高取波)を比べたのが、下記のAグラフです。

JMA神戸は、周期が短く0,5秒周辺が一番多く

JR高取は、1~2秒あたりが一番多かったのがわかります。

※山形の頂部が横の秒目盛のどこにあるのか注目!


○RCのような固い建物は、周期の短い波で壊れやすく、

○木造のような柔らかい建物は、周期の長い波で壊れます。

  

そこで、Bグラフを見ると、益城町での2度の波(宮園波)は、いわゆる

「キラーパルス」と呼ばれる1~2秒の周期が多くなってます。


  つまり、熊本地震では、木造が壊れやすい波の形をしていた為に

被害が多かったと考えられます。(しかも、プレハブ住宅や2x4など

本来は、長い周期に強いはずだった建物も前震で接合部が壊れて

周期が伸びた所に本震が襲った為、倒壊しました。

また、もともと地盤が弱かった場所は、被害も増大しました。


A.jpg B.jpg

クリックすると大きくなります。

                                                                                                                                              2、基準法では足りない


町を歩くと、同じ年代に建てられていても一棟は無傷で、

もう一棟は1階が2階の下敷きで、層崩壊していたりする光景が見られました。


建築基準法は、もともと震源地の上の激しい揺れは想定していない為

手抜きしないで作ってあっても、倒壊時に人命が失われる結果となりました。


側にちゃんと建っている家があれば

「何故、我が家だけが…」と思ってしまうでしょう。。

建築基準法の1,5倍位の壁量が必要です。


C.jpg

クリックすると大きくなります。


3、その他の要素  

         

① 筋かいの力は、壁量計算より弱いかもしれない

② 人工乾燥で高温乾燥されていた柱は、粘りが少ないのではないか?

③ 使われている合板は全て実験通りの強度が出ているものなのか?

⇒目視による調査では限界があるので、

2Fをどけて一棟づつ調査できれば

研究しやすいのですが、わからない事も多々あります。

                         

                                       

4、どうすればいいか  

       

新築においては、

①壁量を基準法の1,5倍位まで増やす

②バランスをよくする

③家全体を軽くする

④柱を太くしたり構造合板と筋かいを併用する事で、

 その他の要素に余裕を持つ  

⑤構造を勉強している設計士に依頼する。

⇒リフォームにおいては、1981~2000年以降の新しい家も

耐震壁を増やす工事ができます。

古い家を直すよりはお金もかからないのでリフォームの際は

耐震工事もするとよいでしょう

                                    

また、リフォームできない、という家はフスマ・家具・釘打ちした

外壁材などの計算されない「余力」に期待して、出来る範囲の対策

をするというのもありだと思います。

予算に合った工事をするのに是非、耐震相談を利用して下さい。

                                     

当社は、一級建築士2名体制で、横浜市の耐震工事の登録業者になっています。

お気軽に下記までご相談下さい(相談無料)

                                                        

連絡先:株式会社 川島材木店

    横浜市中区山下町118番地

    TEL 045-681-7518                                                                                                 

                                         

プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

記事中の写真はクリックで拡大します。


ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


「どんな木材をどこで売っているかに興味をもたれた方は、下のバナーをクリックして下さい。お店のページに飛びます。


川島材木のページにリンク<br />

最新記事
店長のツイッター
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ