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耐震+断熱+リフォーム

「変わったのは、外見ではなく中味です。」
そんなCMを見たことがありますか。

ちょっと前のリフォームの目的は、見た目を綺麗にする、
水回りを新しく使いやすくする、といった事だったのに比べ
‘最近のリフォーム`は、「家全体の性能を上げる」という事に主眼が置かれています。

例えば、
間取りを対面キッチンにする、床を畳からフローリングに交換する、
豪華な装飾を付け加えるといったリフォームが、昭和のリフォームとすると
平成のリフォームは家の快適性を上げることにお金を
使うようになりました。部屋間の温度差を少なくしたり、
なるべく健康にいい素材を選んだり、耐震工事をして地震に備えたりする。

その代わりに見た目は、簡素なものが好まれています。
外見では、なく家の中味に注目するリフォームなのです。

 横浜は、坂が多いので建て替えに制約のある土地が多くあります。
今回は住みながらのフルリフォームの事例でご紹介します。

 築年は、昭和43年です。お客様は、「古い家で・・」と
おっしゃいますが、ほぼ店長と同じ年。
古い古いと言われると、グサッと心に突き刺さります。。

断熱改修、耐震改修をして、まだまだ
安心して次の世代に住み継ぎたいという施主様の意向でしたので
「そうですよ!!手入れすれば、まだまだ青年です!」と拳を
握りしめました。

(耐震・断熱工事の進め方)

  リフォームは、
家の条件は、それぞれ違うので、予算、建て方に合った方法で行います。
画像はすべてクリックで拡大します。

①基礎の補強
IMG_1720.jpg


 無筋のコンクリートの基礎だと思っていたら
 ブロック基礎であったので、基礎を新しくしました。
 真ん中の柱は、家をジャッキで上げる為の支えの柱です。
 床下の保守、通風、防湿を考えてベタ基礎になりました。

②柱の補強 
IMG_1883.jpg

 耐震計画に従って、土台にアンカーボルトを入れ、
 柱に引き抜き防止の金物を入れ、筋違も金物で補強します。
 全体のバランスを考えて、補強壁の場所を決定することが重要です。

③断熱改修
 壁の中に室内の空気が入らないように注意を払いました。
 断熱・気密ゾーンが一筆書きで継続するのが理想です。
IMG_2015.jpg


○気密シートを室内側に貼り、コンセントボックスは
 専用の気密ボックスで囲い、壁内に室内の
 暖かい空気が入らないように考慮しました。
IMG_1984.jpg


○気密シートの下は、セルロースファイバーで断熱を行いました。
  この工法は、丸い穴みたいに見えている所から
  セルロースファイバーを吹き込んで、壁の中を断熱材で
  隙間なく埋める工法です。
  不燃であり、自然素材なのでリフォームに適しています。
  写真で、巾広の白のテープの下に見えるのが吹き込み用の穴です。
  写真でわかる通り、かなりパンパンになってます。

○このセルロースファイバーを入れるためには、
1F-6A DSCN6089 (2)
のような下地組が必要です。

○壁の外側は
IMG_2026_201602091430033a5.jpg
のように通気層を作るのが理想です。
 (横方向の通気口を切る前の写真です)

○壁の補強
1F-9g DSCN6236
 梁から土台まで針葉樹合板を貼って、壁の強度を上げる工法です。

○内装の更新 
自然素材・無垢の木・を使って内装を仕上げました。
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(ビフォー)

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(アフター)
  小物が散らかりがちなカウンターには、棚を設けました。

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(ビフォー)

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(アフター)
  床は、断熱ゾーンを作るために一度取りました。
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(ビフォー)
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(アフター)
  框は、ヒノキの無垢、床は杉の巾広30mm板を使用しています。巾木は掃除機などが当たるので固いヒノキを使用しました。その他にも台所の窓枠はヒバ、など在庫の樹種を組み合わせています。
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(ビフォー)

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(アフター)

  ドアをバリヤフリーのために引き戸に交換し
  スプル―スの無垢材で製作しました。
  光の入り方が綺麗です。

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(アフター)
壁は、しっくいで仕上げ、古い梁が見える所まで天井を高く確保しました。


まとめ

 既存の家の耐震改修する場合、断熱改修する場合は、変なやり方をすると
 かえって壁の中に結露したり、家のバランスを悪くしてしまうことがあるので
 施工者に知識が必要です。

 当社は、横浜市の木造耐震の登録事業者であり、
 省エネに関して、省エネ相談の事業者になっています。

  
大手が安心という考えもありますが、地元の建築会社は、例えば
ネットで見たこの材料が使いたい、自分で一部手を加えたいといった
ご要望にも応えることができます。また、地元の土地の特徴を知っています。

 リフォームは、年月を重ね時代に合わせて行うものなので
リフォームされた家は、新築のどんな家よりも個性的です。
時代と共に取捨選択された内装は、写真には写らない種類の

居心地の良さを提供してくれます。

また、リフォーム中は、
施主様も住みながらなので、不便な思いをします。

その中で、施主様の「ご要望」と「妥協」と「建築側の提案」とを
混ぜて建物の形を成していきます。

(テレビ番組のビフォーアフターのように、匠だけのアイデアでできるものではありません)

とにかく、施主様に感謝です!

「デザイナーの提案するおしゃれ空間より、一つの家族の
 
歴史が残る建物は、オリジナリティーに溢れ芸術的だ~!」
  


と仕事の度に思わされます。



  


プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

記事中の写真はクリックで拡大します。


ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


「どんな木材をどこで売っているかに興味をもたれた方は、下のバナーをクリックして下さい。お店のページに飛びます。


川島材木のページにリンク<br />

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