木造建築学(社会人対象)講義-木材市場の見学-

 木造建築学(社会人対象)講義
    -木材市場の見学-


 2010年から続けてきた実習形木造建築学は
主に学生を対象に、木造を講義して参りましたが、
この度は社会人なりたての若手が集まりました。

社会人・・・学生から遠く離れた40代には、眩しい響きです。

nice講義


 最近は、公共の建築物、オフィス、ショッピング街などでも
木を使った空間が注目されています。
そこで、木材の流通について学びます。
 まず、木材市場の成り立ちはどういったものだったのでしょうか。

 第二次大戦後、復興資材として木材が大量に
必要とされました。当時は何でも木で作っていた為
必要な量を買うのは、大変でした。
そこで、「せり売り」という形になり、市場の役目は問屋への
場所の提供と集金だけでした。
 下が当時の市売りの日の様子です。

市売木材市場


 現在はどうかと言えば、旧来の形の市場も
あるのですが、輸入材が増えた事、住宅事情が変わった事
に対して新しい形になってきています。今回はそんな「新しい市場」
を紹介します。海風が快い横浜のナイス(株)横浜市場へお邪魔しました。
 大きな違いは、いままでは市場は物を持たなかったのが
全国へ流通網やプレカット工場等を所有して
効率的にホームセンターや、住宅メーカーに出荷しているということです。

nice工場


まず、プレカット工場を見学しました。
木材の梱包は、現場で先に使うものが上になるよう考えられています。
CAD→CAMのオートメーションです。

niceプレカット


それから、倉庫の中を見ました。輸入材が多く
現場別で工期に合わせて出荷することが出来ます。

IMG_3826.jpg


 市場は、効率よく、低コストに、今の住宅事情に合うようように
変化しました。住宅の部品を出荷する工場のようです。
300メーカー以上の取り扱いがあり、60メーカーを在庫しています。
けれども、生徒が一番興味を示したのは、何故か・・・

「銘木、一枚板、竹、唐木」コーナーだったり、
国産材のコーナーでした。うす暗い林場に分かりにくく
置いてある木材に対してなんか理解したり、希少で効果である理由を
五感で感じたい人が多かったようです。
 安くて性能のいいものを追求するけれど、
それだけでは貧しくて、非効率で美しいものも建物の魅力を高めていることを
忘れてはいけないのだと生徒に教えられた思いでした。
プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

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ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


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