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建築家と家を建てる方法

 今時の20代は、家作りを楽しみたいと思う方が多く、
逆に子育てに忙しい30代後半~40代は、手間をかけた家作りに
情熱を持つ人は、少ないというデーターがあります。
 今の20代は、バブル世代の私と違って堅実なんですね

 ハウスメーカーに設計してもらうより、木造をよく知る設計者に
建ててもらったほうが良いものができると思います。
姉歯以降、お金をもらって設計することの責任が,
どれだけ大きくなったかを考えると、変なものは作れません。

けれども、お客様からすれば「頼みにくいし、断りにくそう」と
いうのが、問題ですよね?

 全部、「時価」と書いてある寿司屋のカウンター席に座るようなもので、
だったら、「上寿司二千円」でいいわあ、となっちゃいますよね,,,

 神奈川県には、「住・緑・家」(すみか)という制度があります。
10万円払うと、登録設計者の中から、3人の設計者を選んで、
自分の家を誰に頼むかコンペをすることができます。

 この制度の背景には、国策があります。
国産(県産)材の活用→地元工務店の活性化→お客様といった
ラインを何とか機能させようと税金が投入されているのです。
神奈川県の水源環境保全税は、単年度で60億円使っています。

 これが、川下まで有効に使われていれば単なる
設計者の紹介ではなく、もっと機能してていいはずなのですが・・・・
このような取り組みは、各県で行われています。大規模で成功している
例としては、「いばらぎの家」があります。

 また、コンペで選んだ設計者と建てる家は、県産材を使った家です。
神奈川県では、県産木材のヤング係数を表示しています。
昔ならば、知識・技能の優れた棟梁が
「オイラが選んだ材料だから問題ない」で信じられたのですが
今の消費者は、数値化された安心を求めてきます。

地道に消費者の求めるものを実現した
森林・製材所に敬意を表します。
県産材のヤング係数は、木材平均値より高く、強度がある良い材で
ある事が証明されています。

設計者は、積極的に利用すべきです。
県産材・プレカットの問い合わせは、当社で承ります。

また、家を建てようと思っている方
神奈川県産材の家「住・緑・家すみか」プロジェクトを
利用してみませんか。





お申し込み問い合わせ(社)神奈川建築士事務所協会まで。

コンパネと構造合板の違い

今回はちょっと硬いお話です。

 木造軸組工法と2x4どちらがいいだろうかと質問されることがあります。
「木造軸組は、筋違で壁耐力をとる」
「2x4は、ベニヤで壁耐力をとる」
どちらが工法として強いのかという意味でしょう。
しかし、近年 木造軸組住宅の耐力は、
各種の面材(わかりやすく以下、ベニヤとします)
を使ったものになりつつあります。
ですから、2x4と軸組は、そんなに違わなくなりました。
 
 構造合板の耐力は、一般診断法によると、5.2KNとなっています。
では、昔(20年ぐらい前)に建設した木造建物も壁にベニヤが貼ってあれば、その位の耐力が取れるのでしょうか?

 答えは、NO です。
まず、耐力をとるには、正しい釘・ビスを使い、釘の
間隔を守らなければなりません。
また、横架材間に四周打ちをしたり、ベニヤの継ぎ目には
所定の受け材を入れなればそれだけの力は、期待できません。

 歴史的には、日本で構造合板が普及するのは、昭和40年代後半です。
また、研究が進んで、ベニヤがどの位の力で地震力を負担するのかを
決めたのは、昭和56年のことでした。

 しかし、「ベニヤで耐力をとる」という考えが本格的に施工者に
広まったのは、バブル景気の頃です。人手が足りなくなったため、
施工手間が少ない、新しい工法のニーズが高まったことが背景にあります。

 しかも、この頃に主に流通していたのは、
コンパネと呼ばれる「下地ベニヤ」であり、今でいう
構造合板を使う業者は、限られていました。

 この下地用ベニヤは、木材を扱う者にとっても
軽く表面もきれいで、扱いやすい物だった為、急速に広まりました。
また、考え方として筋かいだけでなくベニヤも力を負担するんだという
事も広まってきました。

注意したいのは、この頃に使われていたのは、
「下地用ベニヤ」です。
今の構造合板とは、積層の数は、同じですが接着している「のり」が
違います。現在の構造用合板は、耐久性の高い レゾルシノール系の
のりを使っていますが、以前のものは、そうではないため
耐水性が悪いです。ですから、初期の力は、構造用合板と変わらないのですが、常時湿気ている、または、水漏れなどがあると耐力は落ちているはずです。施工者の中にも昔を知らない人では、コンパネを構造合板を混同すること
が見受けられます。

 ですから、まだ新しい、適度にすみ慣れた自分の家の外壁にベニヤを
貼ってあったとしても、それには、そのまま構造合板の耐力を
あてはめることは、できません。

 リフォームの前に一度耐震診断をして、部屋の模様替と同様に
耐震改修をすることをおすすめします。

当社では、10万円程度から耐震一般診断と改修の方針出しまでを
受け承っております。









プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

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ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


「どんな木材をどこで売っているかに興味をもたれた方は、下のバナーをクリックして下さい。お店のページに飛びます。


川島材木のページにリンク<br />

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