FC2ブログ

大震災後、構造合板不足の対応について

この度の大震災で、構造合板が市場から消える!という事態が起っています。
 原因は、もともと生産をしぼっていた所へ、構造合板市場の30%、ネダレス工法用ベニヤ厚み24mmではほとんどのシェアを占めるセイホクの工場が震災に合い、出荷できなくなった事です。
 この不足は全国的なものです。
ベニヤ問屋筋の話では、震災需要を見越して、メーカーが出荷しないので、問屋も今有る在庫を売り惜しみせざるを得ないところに、品薄となると買い占めたり、在庫を余分にもとうとするので、ますます
足りなくなるのだそうです。
 問屋筋からは、「この地震の規模から言うと、構造合板の品薄が解消される見通しは全く立たない、」と困り果てた声ばかり聞こえます。

 では、何を代替として、使えばいいのでしょうか。代替え品の需給見通しと、
その場合の注意点と共に述べます。

 まず屋根の野地板は常時水濡れが心配なので、9mm特類の構造合板を使いたいです。(F3でも室内でないのでよし)あるいは杉の4分板です。

 壁に関しては、OSBでしたら、12mmで2.5倍の壁倍率がとれていますので、OSBボードを使って下さい。

 2階の床に関しては、水回り室を除いては、
(1)OSB
(2)タイプ1のラワンベニヤ
(3)杉四分板、を使って下さい。
その場合の注意点は以下の通りです。
(1)OSBはJASの規格適合品を使用して下さい。また、必ず根太に縦を架け渡すように貼って下さい。JAS1、2級であれば、床倍率は構造合板と同じ認定がとれています。
またベニヤより伸び縮みするので、隙間をあける、薄ベニヤの捨てばりをするなどの対策をとって下さい。
(2)ラワンベニヤは性能は構造合板と同じだと思いますが、床倍率の認定がとれていないので、新築で品確法がらみだと検査が通らない可能性があります。
(3)床倍率が根太+合板だと1倍ですが、根太+四分板だと1はとれないです。その場合火打を入れて下さい。

1階の床に関しては、2階と同様ですが、OSBを使う場合は、床下に防湿を施して下さい。わたしは
湿気のことを考えると四分板がいいと思います。

現在の需給状況ですが、杉四分板は、合板前は合板と同じように沢山使われていましたが、今は用途がなくなったため、作る量が少ない所に大量の注文が入っていて応じ切れていない状態です。
しかし、国内林の涵養にもなりますし、対応は順次出来て行くようです。県や木材供給団体も、この地震を踏まえて、山の生産者側に体勢を整えるように要求していきます。

 OSBは輸入すればよいので、商社が発注すれば、品薄はなくなるでしょう。
ただ海を渡ってくるので、そうすぐには間に合わず、7、8月でしょうか?早い対応を望みます。

まとめとして、品薄なのですから、特類+F4の合板は場所ごとに使い分けて使って下さい。分け合って適材適所で使っていかないと、あわてて作った家が欠陥住宅となり、大変な損害になりかねません。

プロフィール

材木店店長

Author:材木店店長

記事中の写真はクリックで拡大します。


ウェブで 木材の通販 (塗装、組み立てなどの加工 も 可能) のほか、 一級建築士として、住宅の設計施工もしています。フランス語を勉強していた筈なのに、何故? しっくいや無垢の木など、自然素材を使った住宅設計が分野です。


大したことはないですが、昔からの材木族のため、木材の種類には少しは詳しいかも知れません。

趣味は建材のカタログを読むことと、文章を読んだり書いたりすることです。


この世の中にまだない、いいものやいい仕組みを作ることが
できるのではないか,
自分は何かできるのかと発達するウェブの世界をのぞく度、心震えています。



わくわくすることに出会うと、我慢出来ずに没頭するけど、
そんなんで生きて行けるのだろうか。周りの人は大丈夫なのか?


「どんな木材をどこで売っているかに興味をもたれた方は、下のバナーをクリックして下さい。お店のページに飛びます。


川島材木のページにリンク<br />

最新記事
店長のツイッター
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ